
Like clouds drifting across the sky, or like flowing water
「行雲流水」とは何か
空を行く雲のように、川を流れる水のように、何物にも執着せず、置かれた環境や変化に応じて滑らかに流れていく生き方を指します。
雲は「形を保とう」と固執しませんし、水は岩に当たれば形を変えて避けて流れます。これは、これまでに出てきた禅語の知恵がすべて土台にあるからこそ可能になる状態です。
- 「諸行無常・四苦八苦」を明らめているから:
世界は変化し、思い通りにならないのが自然だと分かっているため、状況の変化に無理にあらがったり絶望したりしない。
- 「知足」があるから:
外側の条件に心を囚われず、すでに自分は満たされていると知っているため、余計な欲望や執着に流されない。
- 「放下著」ができているから:
「こうでなければならない」というこだわりを手放しているため、風が吹けば風に従い、どんな型にもしなやかにはまることができる。
抵抗をやめた先にある「圧倒的な強さ」
「流れに身をまかせる」と聞くと、一見すると流されるままの弱々しい姿を想像するかもしれません。
しかし、水はどんな隙間にも入り込み、時には岩をも穿ちます。 自分のエゴ(執着)を捨てて「行雲流水」となった心は、何にもぶつからず、何にも傷つけられない、最も自由で圧倒的にしなやかな強さを持っています。
外に向いていた意識の光を内に返し、自分の手をそっと開いたとき、私たちはいつの間にか「行雲流水」という静かで豊かな流れの中に立っているのかもしれませんね。
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