七福神めぐりの今昔

コーヒー イラスト

七福神めぐりに行こうとする切っ掛けや気持ちは、今と昔で違いはあるのでしょうか。

『形は変わっても、根底にある願いや心の動きは驚くほど変わっていない』と言えるのではないかと思います。

昔も今も、七福神めぐりの根底にあるのは「自分と家族の健康」「商売を繁盛させたい」「宝くじに当たりたい」という、極めて人間らしくて具体的な願いです。

厳しい修行ではなく、「笑顔の神様たちに会いに行く」というポジティブなスタンプラリー形式だからこそ、時代を超えて愛されているのです。

実は、七福神めぐりの最大の魅力は「移動」そのものにあります。江戸っ子にとって、七福神めぐりは数少ない「公認のレジャー(物見遊山)」でした。

「歩いて、お参りして、スッキリする」という体験の心地よさは、DNAレベルで共通しているのかもしれません。

七福神めぐりは、必ず「7つ(またはそれ以上)」をコンプリートするという目標があります。

「一つ一つを積み重ねて、最後に完成させる」というプロセスを楽しむ心は、今も昔も日本人が大好きな遊び心ですね。

あえて違いを挙げるなら、「情報の解像度」かもしれません。

  • 昔の人は、「あそこの神様は本当に効くらしいぜ!」という口コミ(噂)を信じ、半分は「未知への冒険」として旅立ちました。
  • 現代の私たちはネットで評判やルートを調べ、「答え合わせ」をするように巡ったりします。

江戸っ子がそうだったように、ルートから外れた場所にある古い喫茶店や、ふと見つけた綺麗な景色を楽しむこと。その「心のゆとり」こそが、七福神が授けてくれる最大の「福」なのかも知れません。