補足(これまでの禅語とのつながり)

これまでに登場した禅語は

  • 「心の荷物を下ろすための道具」としての禅語
  • 日常の「あるがまま」を肯定し、自分を縛り付けているルールから解放してくれる禅語
  • 一瞬一瞬を真剣に生きるための智慧が隠された禅語

がありました。

  • 喫茶去 → 一度立ち止まる
  • 放下着 → 抱えているものに気づく
  • 本来無一物 → そもそも足していないかもしれない
  • 活溌溌地 → 今を生きているか
  • 看脚下 → 足元に戻る
  • 却下照覧 → 内側を見る
  • 作麼生 → 問いに立つ
  • 説破 → 余計を削ぐ

そして只管打坐は、ただひたすら坐ること

  • 何かを変えようとしなくてもいい時間

私たちはつい、
変わらなければいけないと思っています。

もっと良くならなければ。
もっとできるようにならなければ。

そう思って、答えを探し、
方法を集め、前に進もうとする。

けれど、

どこへ進めばいいのか分からなかったり、
何を変えればいいのか見えなくなることもあります。

禅の言葉は、
そのときに新しい何かを与えるものではありません。

むしろその逆で、

立ち止まり、
少し見え方がほどける――

そんな“余白”をつくる言葉です。

変わるために足すのではなく、
少しゆるめること。

答えを急ぐのではなく、
問いの中にとどまること。

何かをしようとしなくてもいい時間の中で、
静かに見えてくるものがある。

無理に変わろうとしなくてもいい。

ただ、気づいたときに、少しだけほどける。

その小さな変化が、
いつの間にか、今の感じ方を変えていく。


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