
遠くを仰ぐ前に、まず「今」に根を下ろす
――看脚下、却下照覧、回向返照
遠い未来の不安や、他人の眼差しという地図を片手に、自分自身の居場所を見失ってはいませんか。
そんなときは、まずその場に立ち止まり、「看脚下(かんきゃっか)」、あなたの足元を見つめてみてください。
情報の荒波に流されるのではなく、今、あなたが踏みしめている大地の感触と、その呼吸の深さを確かめることから、本当の自立が始まります。
次に、あなたの内側にある光を灯し、「却下照覧(きゃっかしょうらん)」、自分自身のありのままを映し出してみてください。
立派な自分である必要はありません。
抱えている矛盾も、癒えない傷も、その影さえも丸ごと光の中に置いてみる。
自分の不完全さを隠すという「重荷」を下ろしたとき、あなたの心には、静かな透明感が戻ってくるはずです。
最後に、世界へと向け放たれていた意識の光を、「回向返照(えこうへんしょう)」、自らの内なる本質へと向け直してください。
答えは外側の喧騒の中にはありません。
静寂の中で自分自身の核心を照らし返したとき、そこには何ものにも侵されない、あなただけの「主人公」がどっしりと座っていることに気づくでしょう。
世界を変えることは難しくても、自分の心の灯火を整えることは、今この瞬間から始められます。
その静かな光こそが、結果として、あなたの周りを照らす「利他」の力となります。
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