禅語「和顔愛語」

小坊主くん 和顔愛語 スタンプ

「和顔愛語(わげんあいご)」は、「和やかな笑顔と、思いやりのある優しい言葉」という意味ですが、単なる「愛想の良さ」や「マナー」ではありません。

真の和顔愛語を実践しようとすると、「行雲流水」のような内面のしなやかさと自由さ(心の強さ)が絶対に不可欠になってきます。

なぜその強さがないと難しいのか、心が直面する「壁」を考えるとよく分かります。

心の余白がないと「和顔愛語」は演劇になる

自分の内側が執着や不安、イライラで満たされている(=しなやかさや自由がない)状態で無理に笑おうとしても、それは「愛想笑い」や「作り笑顔」になってしまいます。

  • 自分に余裕がない時
    相手の言動に一喜一憂したり、理不尽な言葉に感情が逆なでされたりして、すぐに「自分を守るための鎧(攻撃や防衛)」を着込んでしまいます。
  • 「こうあるべき」に縛られている時
    「なぜこの人は分かってくれないのか」という執着(コントロール欲)が邪魔をして、温かい言葉(愛語)が出なくなります。

「和顔愛語」を無理なく、湧き出るように差し出すためには、自分の心に大きな「余白(空間)」が必要なのです。

「最も自由で圧倒的にしなやかな強さ」がもたらすもの

これまでに紹介した「知足」や「放下着」によって心が軽やかになり、行雲流水のように自由である人は、次のような状態にあります。

  • 相手の言動に振り回されない
    相手がどんな状態であっても、自分の価値や平穏が脅かされない(強さ・しなやかさがある)ため、防衛する必要がありません。
  • 自然と溢れ出す
    「自分のコップ」が満たされ、何にも固執していないため、見返りを求めずに和やかな顔や優しい言葉をスッと相手に渡すことができます。

「和顔愛語」は、強さの「あらわれ」

つまり、「和顔愛語」を作ろうとするのではなく、内面を「明らめ」、執着を「放下」し、自分を「知足」で満たして「行雲流水」となった結果として、自然と外側へ滲み出てくる最高のかたちが「和顔愛語」なのだと言えます。

「優しさ」とは、何にも動じない圧倒的な自由と強さから生まれるものなのです。簡単のように見えることが、実は「一番難しい」のかも知れませんね。


小坊主くんの禅語スタンプ、LINE STOREで販売中。
Little Monk’s Zen saying stickers are now on sale at the LINE STORE.