消えない心の灯火(ともしび)

てるてるぼうず イラスト

2022年2月24日、ロシアは、「ドネツク人民共和国」及び「ルハンスク人民共和国」の住民保護を目的にウクライナを武装解除する「特別軍事作戦」を実施すると称し、同国に対する全面的な侵略を開始した。

その年の12月、ウクライナはクリスマスの日付を12月25日に変更した。西側諸国が使うグレゴリウス暦の採用は、ロシアから離れるというより、ヨーロッパに戻ることを意味すると言う。※ロシアが使うのはユリウス暦(クリスマスは1月7日)

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が開始されてから4年の年月が経ちました。「極限の状況下でクリスマスを祝う」ということを考えてみました。

家や平和、安全といった「形あるもの(色)」が壊されても、その人の内側にある「祝いたい」「誰かを想いたい」という祈り(空)までは、誰も奪うことはできません。

外部の状況がどうあれ、自分の心の在り方だけは自分で決める。これこそが、禅が説く「自立」なのかもしれません。

「明日どうなるか分からない」という強烈な「諸行無常」の中にいるからこそ、今この瞬間のクリスマスの灯火が、平時の何倍もの輝きを持ちます。

逆らえない大きな流れ(紛争)の中でも、自分ができる「最高の今」を精一杯に生きる。その姿は、岩を穿つ「小水」のように静かで力強い抵抗(レジスタンス)でもあります。

戦火の中でのささやかな食事や家族との時間は、究極の「知足(足るを知る)」の境地かもしれません。

「平和になったら祝おう」と未来に幸せを先送りせず、不足だらけの「今」の中に、あえて喜びを見出す。その強さが、心を絶望の淵から救い出してくれる一筋の光となる。


いくら考えても、想像することしか…いいえ、想像さえできません。自分にできることと言ったら、日常を丁寧に過ごすということだけです。