禅語「以心伝心」

小坊主くん 以心伝心

『以心伝心(いしんでんしん)』

「言葉という不確かな道具を使わず、心から心へ直接ダイレクトに伝える」という教えです。

私たちは「言葉を尽くせば、相手は100%理解してくれるはずだ」という期待(重荷)を背負っています。だから伝わらないと腹が立ちます。

「言葉には限界がある」と潔く認めてしまうことで、無理に説得しようとする執着を捨てられます。言葉を超えた「空気感」や「誠実な態度」で接する方が、よほど深く伝わることがあると気づけます。

何かを表現しようとする時、考えすぎて、言葉が硬くなってしまうことがあります。

大切なのは言葉のテクニックではなく、自分の心(主人公)がどうあるかです。自分が「活溌溌地」と生き生きしていれば、そのエネルギーは理屈抜きで相手に伝わります。

本当に大切なものは心と心が触れ合った瞬間に、音もなく伝わっていくということです。

上手く言おうとする重荷を一度下ろして、ただ誠実に相手の前に立つ。その静かな時間が、どんな饒舌(じょうぜつ)な言葉よりも深く、二人の心をつないでくれます。


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